2010年09月15日

[本]「ブライヅヘッドふたたび」「エピデミック」ほか

最近読んだ本です。
「ブライヅヘッドふたたび」イーヴリン ウォー、
「エピデミック」川端 裕人、
「バレリーナの世界」マーゴ・フォンテーン、
それから
「ダ・ヴィンチ 2010年 10月号」
=sanouaにとっては、テレプシコーラ最終回。

下の「続きを読む」からご覧ください。
URLはブクログへのリンクです。
ブクログでは、簡単な感想を書いてます。
続きを読む
posted by sanoua at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月09日

【本】「夏のロケット」「わが愛しのホームズ」ほか

最近読んだ本です。URLはブクログへのリンクです。
簡単な感想を書いてます。

「夏のロケット」川端 裕人
★★★★★
宇宙、ロケット大好きな人にお勧め!購入予定。
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4163180206

「夏の庭―The Friends」湯本 香樹実
★★★★★
号泣。
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4198613591

「夏の滴」桐生 祐狩
★★★★
物凄く後味が悪いけれど、凄い。特にお勧めはしません。
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4048733095

「夏の花」原 民喜
★★★★
普通の生活が原爆投下で壊された様子が生々しい。
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4087520412

「わが愛しのホームズ」ロヘイズ ピアシー
★★★
ホームズのパスティーシュ作品、BL版。結構好き。
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4592860616



その他、あんまりだったもの。
「殺す」J.G. バラード
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4488016200

「肩胛骨は翼のなごり」デイヴィッド アーモンド
http://booklog.jp/users/sanoua/archives/4488013996
ラベル:サイエンス ゲイ
posted by sanoua at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月04日

[本]犬身 松浦 理英子

犬身犬身
松浦 理英子

朝日新聞社 2007-10-05
売り上げランキング : 82157
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


あの人の犬になりたい。そして、人間では辿り着くことのできない、心の深みに飛び込んで行きたい。「自分は犬である」と夢想してきた房恵が、思いをよせる女性の飼い犬となるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。ところが、飼い主の家族たちは決定的に崩壊していた。オスの仔犬となった「フサ」は、彼女を守ることができるのか? 『親指Pの修業時代』から14年。今、新たに切り開かれる魂とセクシュアリティ。

朝日新聞社 犬身ページより引用



松浦理英子の作品は、いつも私の漠然としたファンタジーを心地よく満たしてくれます。そのファンタジーは、人に言いづらいものであったりもするだけに、松浦さんの作品に浸る時間は、とても甘美なものです。

でも、ファンタジーは、あくまでファンタジーであるので、読みながら痛みと戸惑いも感じます。

多分、心の最奥のひだに触れるから、そのようなアンビヴァレンツな感情を呼び起こされるのだと思うのですが、そんなわけで、心を大きく揺り動かされるからか、松浦さんの作品は好きなのに、あまり読み返すことはなく、手を出すのも少し躊躇します。今回も、リリースされてから読むまで、かなり時間を置きました。

でも、読んでよかった!!と思いました。本当に良かった。なんてあたたかな物語なんだろう。万人に進められるかというと、『親指P』ほどではないけれど、読んで良かったです。手元にも置きたい。

ちなみに、私は筋金入りの猫派ですが、犬が欲しくなりました。犬になってみたくも(←影響されやすい)。以下、読んだことのある松浦さん作品と、ひとこと感想。
ラベル:ゲイ
posted by sanoua at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

ソンタグ『反解釈』を読んでます

世の中を(一部?)にぎわせております、村上春樹のエルサレム賞受賞およびそのスピーチ内容についての話題で、スーザン・ソンタグのお名前が挙がっており、だからというわけでもないですが、ソンタグ『反解釈』を読んでいます。

反解釈 (ちくま学芸文庫)反解釈 (ちくま学芸文庫)
Susan Sontag 高橋 康也 由良 君美

筑摩書房 1996-03
売り上げランキング : 28566
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ソンタグ、はじめてなのですが、とっても危険。
ソンタグさんが、とても頭が良いので、難しいことを分かりやすく書いている。ので、読んでいると内容が気持ちよく頭に入ってくるので、何だか自分の頭が良くなったような錯覚に陥ります。

批評集なのですが、批評の対象を私は知らないし、博識なソンタグがひいてくる他の作品や哲学や……も私は知らない。それなのに、何となく分かった気になってしまうのです。
全然、理解できていないのに。
ああ、危険。。。

でも、ソンタグの視線は、自由でしなやかで、読んでいてとても気持ちよいです。

そして、核心をつく力が凄いと思います。書いている対象を知らないと、核心をついているかどうか良く分からないですが、『サルトルの「聖ジュネ」』に関しては私もジュネが好きなので、一文紹介。

ジュネこそ真の革命者である。彼の場合、自由は自由のために獲得される。ジュネの勝利、すなわち彼の「聖性」は、信じられないほどの不利を冒して社会の枠を突破し、自己自身の道徳を打ち立てたことにあるのだ。


ああ、気持ちいい。


↓私が好きなジュネ作品。
posted by sanoua at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

[本]「わたしを離さないで」カバー、松尾たいこさん版

081114_0026~01.jpg

これが先日の感想エントリで言及した、"かわいいカバー"です。

東京イラストレーターズ・ソサエティ主催の企画展「わたしと、この一冊」のために松尾たいこさんが描きおろしされたカバーだそうです(ハヤカワ・オンライン ニュースリリース)。
他のも面白そうなのですが、今のところまとまった情報を見つけられず。

>松尾たいこさんのHP
絵の全体が観られます。
この小説のなかのある部分、切なかったり、痛かったり、そして愛しかったりというところが、とてもクローズアップされる感じがします。

普通の文庫の無機的な表紙で読んだなら、切なさも痛さも辛さも愛も喪失も、あんなに身にしみなかったのかも、と思うくらい。
posted by sanoua at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

[本]わたしを離さないで カズオ・イシグロ

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)
土屋政雄

早川書房 2008-08-22
売り上げランキング : 3220
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


『日の名残り』の映画は大好きだけれど、読書としては初カズオ・イシグロ。才能とパワーがすごくある作家だということが分かった。けど、重かった〜。。。。です。

あらすじは、こんな感じ。
自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命に……。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく。英米で絶賛の嵐を巻き起こしたイシグロ文学の最高到達点。

ハヤカワ・オンライン わたしを離さないで ページより引用


どこかのインタビューでイシグロが答えているように、「提供者」とは何なのか、登場人物たちがどうなっていくのか・・・というサスペンス的要素はどうでもよくて、読んでいる方としても、割と想像の範囲内だったりするのだけれども。

登場人物たちの、生々しさがたまらなく辛い。これでもか、と書き連ねられる彼・彼女たちの気持ちが痛い。

こんなに、まるで現実のことのように、胸が痛むなんて。カズオ・イシグロの力量のおかげなのか、同じようなことが世界で起こっていると、ぼんやりと感じるからか、それとも将来こんなことになりそうだと漠然と思うからか。

もしくは、イシグロがいうように、彼らの人生は、実は、わたしたちとそう変わらないからなのか。

こんな感じのまとまらない思考がもやもやして、重いけれど、名作でお勧めです。

ちなみに、わたしが買った文庫は、カバーがかわいかったです。またUPします。

2008.11.18追記。
これです↓
081114_0026~01.jpg
エントリとしても、UPしました(>こちら)。
posted by sanoua at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

[本]魔術師 ジョン・ファウルズ

「恋なかりし者にあすは恋あれかし
恋ありし者にもあすは恋あれかし」
(本文の中の引用より)


B000J95DVI魔術師 (1972年) (今日の海外小説)
小笠原 豊樹
河出書房新社 1972

by G-Tools


イギリスの中産階級に生れ、オクスフォードを出た青年ニコラス・アーフェは、すでに人生にある種の虚しさを感じていた。ある女性とのエロティックな恋が終ったのをきっかけに、英語教師としてエーゲ海の孤島に渡る。そしてそこで不思議な老人コンヒスに出会う。次々と起きる、複雑怪奇な出来事…。サスペンスあふれる恋愛小説、冒険小説、そしてオカルティズム哲学の稀有な物語。
amazon.com内容紹介を引用



有名なサスペンス映画『コレクター』の原作を書いたジョン・ファウルズの長編ミステリー。

私が読んだ本だと、二段組みの上下巻合わせて660ページくらいの長編ですが、かなり上質なミステリーで飽きさせない。

でも、上質だけれど、まるで脳ミソをアイスクリームサーバーにとられて、カシャカシャ回されるような悪夢的な物語でもある。

なぜミステリーで、脳ミソをくるくる回されるような目に遭うのか。続きを読む
posted by sanoua at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月25日

[本]また会う日まで ジョン・アーヴィング

この物語を読むことは、主人公ジャック(そしてジョン・アーヴィング)の
癒しの過程を一緒にあるくこと、Until I Find You 。

だから、ほの明るい世界を臨むかのような読後感が、とても心地良い。


410519111Xまた会う日まで 上
小川高義
新潮社 2007-10-30

by G-Tools


逃げた父はオルガニスト。刺青師の母は幼子とともに後を追って北海の国々へ。父を知らぬ息子は、やがて俳優になり――。最長最強の大長篇、待望の翻訳。
amazon.com内容紹介を引用


かなり長い物語(上下巻で1,100ページ!)なのですが、主人公ジャックの半生を一緒に生き、そして途中からそれを味わいなおすという行為が必要となる物語なので、無駄な文章は1つもないのでは、と思われます。私は、物語のゆるやかな流れに身をまかせるのが、とても気持ちよかっったです。

このゆるやかな気持ちよさ、今までのジョン・アーヴィングだと考えられない感じだと思います。

続きを読む
posted by sanoua at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月18日

[本]コレラの時代の愛  G・ガルシア=マルケス

コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))
木村 榮一

新潮社 2006-10-28
売り上げランキング : 11448
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


夫を不慮の事故で亡くしたばかりの女は72歳、彼女への思いを胸に独身を通してきた76歳の男から、突如、愛を告げられた。記憶と期待と不安が交錯する二人を乗せた蒸気貨客船が、コロンビアの大河を悠然とただよい始めた時――。内戦が疫病のように猖獗した時代を背景に、愛が愛であることの限界にまで挑んだ、かくも壮大な物語。
新潮社HP コレラの時代の愛より引用)


超傑作。コレラ(=死に至る病)とは、愛。多分、女性は好きだと思う。男性の反応は、分からない。何せ、手紙では愛を語り合ったけれども、ほとんど話もしたことがない少女を、「51年9ヶ月と4日」待ち続ける話なので。その後どうなるのかは、お楽しみですが。私は凄く好きです。『愛その他の悪霊について』の愛と呼べるのかどうか分からない、熱にうかされたような「愛」も大好きでしたが、こちらは、少女マンガ好きにもど真ん中でしょう。

それに、『百年の孤独』よりも、読みやすいのではないでしょうか。たぶん。主人公のフロレンティーノ・アリーサと、恋の相手フェルミーナ・ダーサの物語が、全編をつらぬいているし。また、それ以外の登場人物についても、感情の動きを丁寧にていねいに書いてあるので、少しだけ登場した人にさえも愛着を感じてしまう。しかも、エピソードはガルシア=マルケスらしく、エキセントリックなものが多くて、飽きさせないです。

そんなわけで、『百年の孤独』は時代の流れにのって、一気に読みたい本だったけど、この本はじっくりゆっくり読みすすめました。特に最後の30ページくらいは、終わってほしくなくて、かなりゆっくり読みました。

秋の夜長の、眠る前の読書におすすめです!続きを読む
posted by sanoua at 12:20| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月01日

最近読んだ本と漫画。

先日ブクログに本棚を作ってから新しく読んだ本と漫画をブクログに追加しました。簡単に感想書いてます。
>sanouaの本棚

リストはこちら。
と言っても、本が1つに漫画が2つ。
・「巨匠とマルガリータ」ミハイル・アファナーシエヴィチ ブルガーコフ
・「テレプシコーラ」第2部1巻 山岸凉子
・「天顕祭」白井弓子

「巨匠とマルガリータ」は、かなり良かったので、時間があるときにちゃんとエントリを作って紹介したいと思ってます。

ちなみに、昨日から読み始めたのはカーソン・マッカラーズの「針のない時計」。ある日突然(病気の告知とはそういうものだけど)白血病で、あと1年ないし15ヶ月の余命と告げられた平凡(今のところ)な男性が主人公(お涙頂戴な感じではないです)。冷徹なほどに冷静で美しい文章で、心理描写が超巧み。主人公の周りの人たちが興味深いです。今1/3くらいですが、面白い展開になってきました。
posted by sanoua at 12:18| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

ブクログに登録してみた。

図書館宣言をしてから、本の感想を書いていく予定にしていましたが、
書けるものと書けないものがあるということ、
書ける時間があるときと無いときがあるということが
分かってきたので、メモ的に使えるブクログに登録して
sanouaの本棚をつくってみました。
図書館に行くようになってから、読んだ本だけ載せてます。

右ナビの一番下に
「今読んでいる本」を表示させて、
その下にこっそりsanouaの本棚へのリンクをはりました。

こやつ、何読んでんだ。
と気になる方は、たまにチェックしてみてください。
posted by sanoua at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

[本]子ども虐待という第四の発達障害

読んでよかった度:★★★
購入度:★★★
(最高★三つ)

子ども虐待という第四の発達障害 (学研のヒューマンケアブックス)子ども虐待という第四の発達障害 (学研のヒューマンケアブックス)
杉山 登志郎

学習研究社 2007-04
売り上げランキング : 3752
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



著者は、あいち小児保健医療総合センター 心療科部長兼保健センター長 杉山登志郎(>wikipedia)。

発達障害の権威である著者は、多くの重篤な被虐待児の治療にかかわっていく中で、虐待された子どもたちは、心だけでなく、脳の発達にも障害が生じており、例えば自閉症に極めて似た症状や問題行動に苦しんでいることに気付く。そして、これまでの発達障害の三分類(第一:精神遅滞、肢体不自由などの古典的発達障害。第二:自閉症症候群[知的障害を伴った広汎性発達障害・高機能広汎性発達障害]。第三:学習障害、注意欠陥他動性障害などのいわゆる軽度発達障害)に加え、子ども虐待を第四の発達障害としてとらえるべきだと考えるようになった。

「虐待された子どもは、保護をすればO.K.」、「虐待の心の傷は、心理治療を行えば十分」というような誤解が一般に広がっていることを危惧し、子ども虐待が心身を巻き込んだ深刻な発達障害症候群をつくることを説明すること、そして、それへの対応方法について、発達障害臨床という視点から整理し、啓発することを目的としてこの本は書かれた。


豊富な経験と知識を啓発のために惜しまず公開されていて、素晴らしいです。しかも、とても分かりやすく、勉強になりました。

掲載されている子どもの処遇などを読んで、少し古い本なのかと思いましたが、去年(2007年)の5月第一刷ということで、これが今の日本の現状。

色々と興味深い箇所は沢山、というか殆どなのですが、特に心に残ったのは、日本は、先進国の中で唯一、親が育てられない子どもの社会的擁護(保護)が、唯一大舎制の児童擁護施設によって担われているということでした。大人数制で、擁護者が入れ替わる養護施設では、虐待も愛着障害もケアは難しいです。親が養育能力がないと判断された子どもは、できるだけ早く里親家庭に受け入れられるような環境が整ってほしいと思います。この本によると、里親養育は、全体の1割に満たないとのこと。

できるだけ、色々な人に読んでほしい本です。著者が書いている通り、最新の専門知識も含まれているけれど、とても分かりやすい本だと思います。
以下、目次とメモ。
ラベル:子ども
posted by sanoua at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月16日

[本]マンガ名作講義

マンガ名作講義マンガ名作講義
青山 南 浅田 次郎 足立 倫行

情報センター出版局 2005-05
売り上げランキング : 55759

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


浅田次郎、桂三枝、河合隼雄、島田雅彦、横尾忠則、つかこうへい、蜷川幸雄などなど、44人の著名人が選ぶ、この一作。


なかなか面白かったです。続きを読む
posted by sanoua at 23:41| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

[本]クララは歩かなくてはいけないの?―少女小説にみる死と障害と治癒

読んでよかった度:★★★
(最高★三つ)

クララは歩かなくてはいけないの?―少女小説にみる死と障害と治癒クララは歩かなくてはいけないの?―少女小説にみる死と障害と治癒
Lois Keith 藤田
真利子

明石書店 2003-04
売り上げランキング : 443189
おすすめ平均


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


著者は、出産してから事故にあい車椅子を使うようになった方で、障がいを持つ人ならではの視線が、とても興味深い本です。

フィクションの中で、障がいを持つ登場人物が奇跡的な(=リアリティのない)治癒を遂げ、周りも本人も作者も大喜び!みたいな場面を見ると、何となく、心地悪さをおぼえることってありませんか。

私は、あります(リアリティのある治癒ストーリーは、もちろんその限りではないです)。そりゃあ治ることは、とても良いことだけど・・・。でも、なんだか一方的すぎない?と言いたくなるような気分。

けれども、障がいを持つ当事者ではないので、それを明確に言葉にすることはできませんでした。治ることは本人にとっても、周りにとっても良いことだから。でも、何かもやもやする・・・。そのもやもやが、この本を読んで、少しすっきりしました。

著者のスタンスは明確で、まず、『ハイジ』『秘密の花園』『すてきなケティ』ほか多数の児童文学に登場する障害者は、自らの好ましくない性質(わがまま、ひねくれている、従順でない、子供・女性・男性らしくないe.t.c...)の罰として障害を持たされているということを明示します。(だからこそ、奇跡的な治癒が起こるのです。それらの性質が改善されると、治るわけなので。)続きを読む
posted by sanoua at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

[本]百年の孤独  G・ガルシア=マルケス

百年の孤独百年の孤独
G. ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arques 鼓 直

新潮社 1999-08
売り上げランキング : 88445
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ずっと読みたかった傑作の誉れ高い作品。作者は本作の他、『族長の秋』や『コレラの時代の愛』など代表作多数のコロンビアのノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケス(>wikipedia)。

蜃気楼の町マコンドと、その開拓者ホセ・アルカディオとウルスラ夫婦に始まるブエンディア家の100年の盛衰、繰り広げられた愛、そして果てのない孤独を語る物語。


相当良かったです。続きを読む
posted by sanoua at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

〔本〕ダンスの20世紀

舞踏評論家の市川雅さんが、二十世紀のダンスの変遷を、著名なダンサーや振付家とその作品を通して紹介・考察している本です。1992年から4年にわたって「ダンスマガジン」に掲載された記事が主。

個人のダンサーに関する本以外で、ダンスに関する本を読んだのははじめての上に、掲載されている殆どのダンスを観たことがないので、本当にただ知識をいただくだけに読んだ感じでしたが、20世紀のダンスの系譜を知ることができたというだけでも、とても面白かったです。

また、名前は知っていたけれど見たことがなかったダンサーのダンスの特徴や演目のストーリーや構図などの説明が詳しくて、想像しながら読めるのが楽しい。また、はじめて見る写真が沢山あって嬉しかったです。

市川雅(本名:市川雅章 1937―1997)さんは、『行為と肉体』や『舞姫物語』、『舞踏のコスモロジー』などの著者で、『ニジンスキーの手記』、『その後のニジンスキー』、『ニジンスキー頌』などの訳者。“バレエ・リュスの再評価とともに、舞踏および日本のポスト・モダンダンスを理論的に支え、積極的に海外へ紹介”(「市川雅ダンスコレク
ション」HP
より引用)された方だそうです。大野一雄さんのアメリカ公演やヨーロッパ公演にも同行されたようです。

ちなみに、とても興味をひかれる上記のコレクションは公開を終了してしまったそうで、とても残念です・・・。

以下、目次とメモ。
ラベル:ダンス
posted by sanoua at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

[本]ツインピークス:ガイドブック、小説二本

ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】
カイル・マクラクラン.マイケル・オントキーン.ララ・フリン・ボイル.シェリリン・フェン デイヴィッド・リンチ

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-11-09
売り上げランキング : 987
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この一ヶ月、秘かに『ツインピークス』にはまっておりました。

『ツインピークス』、リアルタイムでは観ておりません。その後もデヴィッドつながりでリンチをクローネンバーグと勘違いして、観ず嫌いだった長い期間興味はあるものの観る気がせず。

『マルホランド・ドライブ』でリンチ好きになってから、観たいみたいとは思っていましたが、ドラマなので観賞にかかる時間にひるんで手がでませんでした。

そんな時に、たまたまCATVで放送がはじまり、序章〜三話まで観賞、すみずみまで行き渡るリンチ節にクラクラして垂涎して即DVDボックス購入。

よりによって、深夜3時まで残業したり、土日出勤多発だったこの一ヶ月、本当に寝る間を惜しんで『ツインピークス』を観てました。セカンドシーズンの迷走は別として、面白かったです。

で、遅くきたツインピークスファンな私は『ツインピークスガイドブック』、『クーパーは語る』、『ローラの日記』も入手いたしまして、読みました。
続きを読む
posted by sanoua at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月04日

図書館に行ってみた

映画感想ブログをひっそり続けている私ですが、実は本も好きです。映画と本なら、本好き歴の方がかなり長いです。

私の読み方の性質は、こんな感じです。

1.好きな本は何度も読み返し、本自体に愛着を持つ。
2.新品ではない本は基本的に苦手で、公共図書館は特に無理!
3.読むのが早い(らしい)
4.積ん読はしない。読みたい本をその時に買って、その時に読む(ポリシーではなくて、性格です…)

4以外は、まさに本が増えてしまう典型的なタイプです。

でも、収納場所が無尽蔵にあるわけではなく、様々な所に本が溢れだし、処分しても追いつかず、長らく悩んでいました。
続きを読む
posted by sanoua at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

児童文学の石井桃子さんが亡くなった。

創作童話「ノンちゃん雲に乗る」の執筆や「クマのプーさん」「うさこちゃん」
シリーズなどの翻訳をされていて、この方の文章を読んだことがない人は少ないのでは?と思われる石井桃子さんが、4月2日に亡くなったそうです。101歳でした。

絵本や児童文学が好きなので、お名前は見ていましたが、良くは存じ上げていませんでした。でも、wikipediaを見てみたら、小さいときから物語好きだった私は、びっくりするくらいに、石井桃子さんのお仕事のお世話になっていたことが分りました〜。

上記の「ノンちゃん雲に乗る」、「クマのプーさん」「うさこちゃん」シリーズのほか、一番好きだった絵本「ちいさいおうち」。ほかにも「ピーターラビット」シリーズ、「ひゃくまんびきのねこ」などなど、挙げるときりがない感じ。あの「いしいももこ」さんは、この「石井桃子」さんだったのね!みたいな。

そして、「岩波少年文庫」は企画編集をされていた。どの本をえらんでも面白い、という感じで小学生のころお気に入りでした。(今も好きです。)

ミッフィーではなく、「うさこちゃん」。
ティガーではなく「トラー」。
日本のこどもの心に届くように、と訳されたあたたかで柔らかな響きは、私の心に今も残っているし、昔読んだことのあるみんなも一緒だろうなぁと思います。

子供の心に残り、滋養になるような物語をたくさん届けてくださって、ありがとうございました。
そして、R.I.P.、石井桃子さん。
続きを読む
posted by sanoua at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

〔本〕ギフト ヴォイス ル・グィン

ギフト (西のはての年代記 (1))ギフト (西のはての年代記 (1))
アーシュラ・K. ル=グウィン Ursula K. Le Guin 谷垣 暁美

河出書房新社 2006-06-21
売り上げランキング : 119357
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ヴォイス (西のはての年代記) (西のはての年代記 2)ヴォイス (西のはての年代記) (西のはての年代記 2)
アーシュラ K.ル・グウィン; 谷垣 暁美

河出書房新社 2007-08-22
売り上げランキング : 91484
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



『ゲド戦記』の著者ル・グィンの新作が出ているのは知っていました。

でも、なかなか手をつけられずに居ました。理由は2つ。

1つめは良くある不安。期待が大きすぎてがっかりしたらどうしよう?というもの。
私にとって、『ゲド戦記』は座右の書。何度読んだか、分かりません。それと同じファンタジー作品と思うと、期待も高まります。
さらに、ル・グィンの『闇の左手』も、私が最も愛する文学作品の一つ。こちらも優に10回以上は読んでいる。
というわけで、期待は高まるばかり。こんな不安定な状態で読みはじめられません。

2つめは、タイミング。きっとまた『ゲド戦記』のように大切なものを受けとれることが予想できたので、大切に読むためのタイミングをはかっていました。

そして、やっとこの土日に読みました、ギフトとヴォイス。

とても良かったです。柔らかで力強く美しい物語。きっと、そのどれもが物語を編みだすル・グィン(の指)に宿っているのだろうなぁ、と思います。

とても大きく深い物語なので、これから何度も読み返し感じて考えようと思います。次も楽しみです。

ギフトを持っているのはル・グィンだと思う。こんなに深く心を揺り動かされる物語の創り手と同時代に生きていられることを、本当にうれしく思います。

(3/28 amazonへのリンク追加)
posted by sanoua at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする